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2020.12.18

「愛をいつも」 by 西広ショータ



昨夜、西広ショータのライブを観た。
歌うたいの決意に溢れたライブだった。

2階席から、
そして、1階席の真後ろにあぐらをかきながら、
いろんなことを想った。

この状況の中の有観客でのライブ。
集まってこられた方々も静かに、
けれどその背中は熱く、
時に、目尻を拭いながらステージを観るその姿に、
たびたび感動した。

これがライブだよ・・と何度も思った。

いつもの西広ショータのライブでは、
お客さんたちの歌声も響き渡る。
昨夜は、その歌声も沈黙になってしまっていたけれど、
それでも、自分には、その歌声が確かに聞こえていた。
そう。
そういうことだ。

たとえ今、声をなくしていたとしても、
ずっとライブという場所に積み重なって響いていたその声は、
確かに、その場所で、この耳に聞こえるんだ。

「愛をいつも」
そのみんなの声は、確かに、昨夜あの場所で、
僕には聞こえた。

“今”でしかできないそのステージで、
換気扇の音よりも小さな声で歌うバラードが、
胸にじんわりと染みた夜だった。


朝が来て早々、
スケジュール変更で、
ガス屋さんがやってきて、
不具合が出ている場所を見てくれた。

その流れで、
そのまま起きて、
今日も電気ストーブの前、
左側半面だけがあたたかな体で、
譜面を書いている。

いい夜だったなぁ・・と、昨夜を思い返しながら。

夜の真ん中に、
愛の歴史と唄があった、
その夜を。