昨夜、西広ショータのライブを観た。
歌うたいの決意に溢れたライブだった。
2階席から、
そして、1階席の真後ろにあぐらをかきながら、
いろんなことを想った。
この状況の中の有観客でのライブ。
集まってこられた方々も静かに、
けれどその背中は熱く、
時に、目尻を拭いながらステージを観るその姿に、
たびたび感動した。
これがライブだよ・・と何度も思った。
いつもの西広ショータのライブでは、
お客さんたちの歌声も響き渡る。
昨夜は、その歌声も沈黙になってしまっていたけれど、
それでも、自分には、その歌声が確かに聞こえていた。
そう。
そういうことだ。
たとえ今、声をなくしていたとしても、
ずっとライブという場所に積み重なって響いていたその声は、
確かに、その場所で、この耳に聞こえるんだ。
「愛をいつも」
そのみんなの声は、確かに、昨夜あの場所で、
僕には聞こえた。
“今”でしかできないそのステージで、
換気扇の音よりも小さな声で歌うバラードが、
胸にじんわりと染みた夜だった。
朝が来て早々、
スケジュール変更で、
ガス屋さんがやってきて、
不具合が出ている場所を見てくれた。
その流れで、
そのまま起きて、
今日も電気ストーブの前、
左側半面だけがあたたかな体で、
譜面を書いている。
いい夜だったなぁ・・と、昨夜を思い返しながら。
夜の真ん中に、
愛の歴史と唄があった、
その夜を。