昨日、またひとり恩人が天国へ。
メジャーレコード後期、
まわりのスタッフやらがいなくなってしまったりサヨナラをしていった時に、
音楽プロデューサー&アレンジャーとしてチカラを貸してくれた人だった。
「そめやくんは才能あるから、もっといけるよ」
「これいーじゃん、サイコーだね」
「そめやくんの才能、ほかの人の楽曲作りにもチカラ貸してあげない?」
「ぴあの、いーじゃん。もっと弾きなよ」
折れそうだった自分にいっぱいチカラをくれた。
まだ自分できるかも・・・って思った。
メジャーを出て、離れ離れになって、
あれから何年、何十年も経って、
もう会わなくなっていたけれど、
昨夜名前を見て、たくさんが蘇った。
一回、家に招待してくれたことがあった。
なんでもない1日だったけど、
なんとなく・・
ただ、自分にもっと自信をつけさせたかったんだと思う。
「キミは、いつでも、誰かの招待を受けてるんだよ」と。
昨日のニュースはとても悲しかったけど、
最期の時まで音楽を続けていたこと、
音楽を続けることを望んでいたことを知って、
心があたたかくなったりもした。
きっとニコニコと最期まで、
あの笑顔で、「オレは平気平気。はやくベース弾きにいくよ」と、
微笑んでた顔が浮かんだ。
・・・
拝啓
親愛と尊敬の貴方へ
まだまだとんでもなく未熟ものだった自分のあの頃、
あの日々、
僕の心をいつも優しく励ましてくれて、
背中を押してくれて、
本当にありがとうございました。
あの日々を浮かべると、心があたたかくなります。
毎回の驚きも思い出します。
あなたが教えてくれた、音楽の自由さ。
そして、
音楽を作ることは、楽しいんだってこと。
ぼくは、まだ音楽を続けています。
歌を作ることも。
歌うことも。
ぼくなりに恩返しとしてできたことは、
ひとつもありません。
けれど、
ぼくなりに、
あの日々からいただき、自分の中で溢れた想いみたいなものを忘れずに、
音楽を続けていけたらと思います。
本当に楽しかった。
そして、自分にはまだまだできることがあるんだなぁって思えた。
ありがとうございました。
本当に、ありがとうございました。
出逢えて、最高でした!
染谷俊