月を見た。
ひさしぶりに夜空を見上げたい気持ちになって。
眩いくらいに輝いてた。
うっすらと空に張る雲なんかに負けないで。
しゃれたLEDみたいな光ではなく、
まっ裸でなんの飾り気もなく、光ってた。
ほとんどの人たちが寝静まる住宅街の夜空に、
そう光っていた月は、
誰もが知らないところで生き生きと生きている人のようだった。
月の左には、とても明るい星もいた。
静かで静かで、いい夜だった。
いらない言葉やいらない行いが多すぎる。
真っ裸な月に洗われる夜だった。
体だの物事だの、例えば、暗記だったり、筋トレだったり、
そういうことにストイックにやっていきたいと思うのだけれど、
追われていく時間の中で結局はズルズルと中途半端を繰り返す。
時々、そうした自分自身の生活を遠目に眺めて、
ため息をつきそうになる。
何やってんだか・・・と。
忘れ物にも気づかず、落とし物にも気づかず、
先を急ぐように過ごして、
記憶していく風景も少なくなり、立ち止まることも時に忘れて、
・・そんな時の流れについて、昨日も、今日も、ふと考えたりする。
「それで?」というようなことを、言葉や歌にしていきたい。
誰宛にだろう、自分宛か、ずいぶんと離れてしまった人にだろうか。
目覚めて、サプリを飲んで、
作っておいた豚汁を飲んで、今日が始まっている。
昨日決めた、「明日にはやりたいこと」を、
今日はしっかりとやろうという気持ちは確かにあったりする。
玄関のチャイムがなり、宅急便が来て、
明日のライブのための細かな曲のサイズの伝達をメンバーにLINEして、
歌詞の整理をして、さて、そろそろシャワーを浴びようというところ。
そういえば、
昨日のサロン配信の歌の時間は、とても楽しかった。
自分が影響を受けたり、好きだった歌たちをスタジオからたくさん歌った。
それにしても、ユーミンの曲コードは、本当にすごい。
なんであんなふうにコードを進めていけるのだろうか、と、
またまた学習意欲が湧いたのだった。
でも、あれは、きっとちょっとやそっとで学べるものでもないような気もする。
天性の、コード感というものだろうか。
だとしたら、
もしかしたら、
自分にも、自分にしかない、天性のコード感というものがあるかもしれない。
※他人を学びながら、自分を知っていくこともいいな・・と思った。
パソコンのデスクトップを整理していると、
いくつかの、その時思った言葉の破片や、日記のかけらみたいものがたくさんあったりする。
弟のスサノオノミコトに、その、
他人を巻き込んでの暴れん坊ぶりに対しての罪の意識と更生をどれだけ期待しても期待しても
報われず、信じても信じても裏切られ、やがて、もうなにもかも嫌になって、
岩にひきこもったアマテラスについての本を幾度も読んでいたからか、
自分なりの、
それを例にしての、
自分の嫌気や無力感についての言葉の破片もあった。
なんだか、自分自身で読み返して、
こういうことって本当にあるよなぁと、思ったのだった。
さて、午後もがんばっていこう。
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10月25日/目覚めにて。
月が気づかないうちに雲に隠れてしまう時のように、
自分の心が隠れてしまう時を自分自身で哀しく眺めて、その虚しさにて寂しさを感じる時がある。
天照大神が岩に隠れてしまった時、
彼女がいつ出てくるか心配した神々がいたように、
自分自身で、自分を心配する時もある。
たのむからさ・・と。
でも、岩に隠れたキミの気持ちもわかるよ・・と。
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